出会いの場【美容室Up to you】で2年間過ごして思う事

本日シェアサロンUp to youは二周年を迎えます。

2016年4月1日オープン。

もう2年も経ちました。世間一般の美容室では“まだ2年”ですが、私達にとっては“もう2年”という感覚です。

そして私にとっては、たった1日の出会いから来ることになった東京・高円寺の街。

ここでお店をできて良かったと心から思っています。




ある一本の電話で告げられた行き先・高円寺

“ピリリ…ピリリ…”

時刻は早朝5時。

携帯のLINEの着信音が眠い私を呼び出しました。

「ねぇナオミちゃん!高円寺でお店する事にしたよ!!今の借りてるとこのオーナーさんと契約する事にした!4月1日にオープンしよう!」

当時遠距離中だった旦那からの報告の電話。

今でも鮮明に覚えています。

ボリビア・ウユニに夜行バスで早朝着き、宿も空いていなくて見つけたカフェでWifiを拾い、眠さと戦っている時でした。嬉しそうな声でかかってきた電話。

カナダで出会って“東京で一緒にお店をしよう”と約束し、旦那は一足先に日本へ帰国し働き始めました。

そして私は日本に帰る前、最後に一人旅を…と思い、旦那が見た景色と同じ景色を見に行こうと決めてウユニへと辿り着いた時のこと。

「おめでとう!!高円寺?どこそれ」

みたいな感じだったけど、とりあえず私の記憶に残っているのはとても嬉しそうな声だったと言う事。

そしてその2週間後、カナダから帰国。

迷うことなくチケットは成田行き。関西の実家へ帰る前に東京へ行くことにしました。

2016年2月10日

旦那に連れ行ってもらい初めて降り立った高円寺。

今では酔っ払いの街としか思えませんが、初めて来た時のお昼過ぎの街はなんてことない普通の街。

そしてそこから3分程歩いてお店へと向いました。

初めてお店に行った日は大工さんが2人。

お店で作業をしていました。

旦那いわく、みんなが交流できる美容室にしたいから、境目になってしまってる壁をぶっ壊す為、業者に頼みその工事中だったとの事。

今じゃ想像できないけど、来る前まではこんな感じだったらしい。

個室感満載。

殺風景なお店。そしてここから4/1のオープンに向けて連日連夜作業を行いました。

中野のホームセンターに買い物行ったり、

高円寺のリサイクルショップで棚を買って運んだり。

壁の色を変えてみたり。

世界地図を酔っ払って書いてみたり。

そうです。

写真からも分かるように、お店のオーナーである旦那・桑原淳がやりたいようにお店を作り上げました。

お店の小物から、装飾、配置、全てです。

実はそこには少し複雑な思いがありました。

“二人のお店”と言えなかった一年

実は私は、お店の出資は1円もしていません。

もともと一緒にお店をしようと約束したときも、ぼんやりと「秋くらいかな?だから帰って半年くらいお金ためて…」とか考えていたのですが、まさかの帰国するとすぐという展開。

最後の貯金を叩いて南米に行ったため、貯金はもちろんゼロ状態。

そして一円も出資できずにお店をスタートすることになりました。

ホントはすごく引け目を感じたし嫌でした。一円もお金を出していないというとはなんの権利も無いからです。

お店を始めた当時はすごくそこを気にしていたんですが、その気持ちはだんだん薄れていきました。

そして今はそれで良かったと思っています。お金が全てと言うわけじゃないけど、全てお金をだしたからこそ自分の子供のようにお店を可愛がり、全力で好きにDIYし、思うように作り上げた旦那。

そんな風に思っているからこそ、お店をここまで守って来てくれたんだと思います。

どんな美容室にしたい?とわくわくして話す顔、オープンしてから地元のお客さんが来ずに、どうする?と難しそうな顔をしてた頃。海外に行くために新しく思いついた事に楽しそうに挑戦していく姿。

私はいつもそばで少し支えになればと思うだけでした。前もブログに書いたこともあったけど、最初の一年かなりもがきました。お店にいていいのかと悩んだときもありました。

でも、“2人でお店がしたい”と思う気持ちは変わらず。だから旦那からも、周りから見ても「2人のお店」と言ってもらえるようになるまで頑張ろうと思いました。

「僕のお店」という旦那の表現が、1年経ったころくらいから、「僕たちのお店」と自然に変わっていました。

私も「旦那のお店」ではなく「2人のお店」と思うようになりました。

そしてそのお店は形を変え、今は仲間が増えました。

東京の家族みたいなもんです。

2年前誰も知り合いがいなかった東京という街は、いつしか知り合いでいっぱいになっていました。

お店の交流会で出会った人。

サロカリのメンバー。

全てきっかけは旦那です。私は何もしていません。お店に対しても、サロカリに対しても、私には旦那のように“責任”というものはありません。

何度もそのことでケンカもしてきました。だけど、自分の一番大切な人が、大事にしてきたモノです。

悩んで、トライして、色んな葛藤している姿も見てきました。

事実上の責任はなくても、同じ様に大切に思っています。

この2年間でたくさん悩んだりケンカもしたけど、無駄だったと思う日は1日もありません。

ずっと二人でいると思っていたけど、いつも周りには誰かがいました。

たくさんの人に支えれた2年間

今回2周年パーティーをするにあたって、“最後”とつけたのは、もう来年のお店の周年パーティーはないからです。

今年私達は海外に行きます。

一緒にか、別々か、どのタイミングか、全てがまだ未定です。

出来れば次は一緒に出発したいです。

私は二年前と変わらず悩んでます。だけど悩む内容も変わっていました。その中でやりたい事も見つけました。あとはそこに向かって楽しんでやるだけです。

東京に来てから出会った人にたくさん助けられてきました。それは今この状況でも。

もともと、三年で閉めると決めて始めたお店を途中で手放したくなったときもありました。だけど先月久しぶりにお店を改装した時、“いつかこの場所を去る”という事を実感しました。

人間同士の別れは、死ぬまでなら永遠なのかもしれません。

だけど環境にはいつか別れを告げるものだと私は思っています。

自分の長い人生を見たときに、高円寺という街、Up to youというお店。旦那との思い出がたくさん詰まった場所です。そして、これからも人生で関わっていくんだろうなと思う人に出会った大切な場所です。

思い出の詰まった場所で今日は1日過ごせる事を楽しみにしています。

オープンしてすぐの頃、悩んでいる事に気付いて声をかけてくれたお客さん、

交流会のときにうまく場を回せなかったり場の雰囲気を壊しそうになったとき注意してくれた先輩美容師さん、

ノリだけで生きてる様な私を、サポート役として必要だよと、声をかけてくれたサロカリメンバー。

たくさん助けられました。本当にありがとうございます。

そして、何もできなかった私を冷たく言い放って鍛えてくれたスパルタな旦那、淳くん。2年間お店を守ってくれてありがとう。

オープン前に終電まで作業したり、引っ越してからはお店で疲れて寝てしまったり、もう2年もたったのかと思うと早すぎます。

いろんな人の笑顔を見てきたお店。

私のように、このUp to youという場所が大切な出会いの場だったと思ってくださる方がまた今日も一人でも増えますように。

なんだか色々今の気持ちを書いてみましたが、何が言いたかったかというと、

2年間ありがとうございました。

そして日本を離れるまで、またしばらくの間よろしくお願いします。

中央線で泣けてきたのでここらへんで…

お店でおまちしております!!