大食いまつ毛デザイナー ナオミ・キャンベルのブログ

治安が悪いと言われるフィリピン。裏路地で路上カットすると大号泣する結末に。

2017.8.21

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フィリピン滞在五日目の話。

マンダウエという東部から移動しセブシティへ滞在。この日はお昼からセブシティ内のITパークという公園へ。

午後2時頃からパーク内のレストランの一角を借りてカット開始。

オフィスビルが立ち並ぶITパークは土曜日ということもあって到着した時間は人通りも少ない。

でも1人カットを始めると徐々に「切って!」という人が。

旅で初めて6歳の子供ちゃんをカット。

数時間経った頃、今回の旅で始めの数日間お世話になったクロスロードという語学学校をセブで運営されている平田さん夫妻が合流。

平田さん夫妻もかつて世界一周をされていて、旦那と南米で出会ったご縁で今回セブ滞在中にたくさんサポートして下さいました。

大輔さん、まゆみさんは書道をしながら世界を旅していたそうで、この日は大輔さんもパークで書道を。

現地の人も興味津々です。

そして大輔さんの髪を切らしてもらうことに。

時刻は午後6時前。

旦那は別の用事が1時間ほどあったため、大輔さんとまゆみさんと3人で、場所を変えてカットしようとなりました。

ITパークがあるのは、モールがある繁華街からは20〜30分ほど離れた場所。少し離れると道路と住宅とローカルなお店しかありません。

フィリピンは夕方になると渋滞がすごいので、その渋滞の端っこで切るとフィリピンっぽさが伝わるかな?となって三人でウロウロしていたのですが、、、

歩いてる途中で現地の人が集まり団欒してる細い裏路地が。

「あんなところ行けたらいいね〜」と言いながら初めは通り過ぎたのですが、

なんか3人とも気になりその裏路地へ戻ることに。

正直ちょっと恐いなと思っていました。

ご存知の通りフィリピンはあまり治安が良くないと言われています。もちろん場所や時間を選ぶと思いますが、なかなか裏路地に飛び込む勇気はありませんでした。

すると大輔さんが「ナオミちゃん!ここで切ろう!」と言いイスを借りるのを交渉することに。

初めは不思議がってたフィリピン人の人達のなかでおじさんが座ってた椅子を貸してくれました。

そして大輔さんのカット開始。

シュールです。

手前のおじさんは、ビール持ちながら見てます。

みんな興味を持ってくれて気付けば全員で話しながらカット。

カットを始めるとすぐに、見ていたおじさんが大輔さんにビールを!!笑

なぜだか分からないけど、優しさなのか、暑そうだからなのか、これには3人ともビックリしましたがすごく嬉しい好意です。

すると…

今度はカットしてる私にもおじさんがビールをシェアしてくれました。

キンキンに冷えたビールとおじさんの温かい気持ち。一気です。

そして動画を撮ってくれてた真由美さんにも。

カット中何度も私達にビールを振る舞って下さいました。

少し怯えた裏路地も、貴重な経験と地元の人達とすごす時間になりました。

気付けば周りにたくさんの子供たちが。

フィリピンに来て思った事があります。

治安が悪い国と言われるフィリピンですが、人なつっこくて、笑顔。ビデオを向けるとなぜかみんな笑いかけてくれます。

それでもビデオやカメラは取られないようにすごく気を張って撮影したり移動の時も気を使っていますが、色んな人の笑顔が詰まったデータがなくならないようにという想いのほうが何倍も強いです。

実際セブで住んでいる平田さん夫妻には色んな盗難とかの話を教えてもらってたので、悲しいけど現実にはそういう事が起こってるのも事実です。

朝起きてコンビニに行けばコンビニの前には紙コップを持った小さな女の子がお金ちょうだい、と待っています。

夜になれば働くお母さんの隣で遊んでいる子供たちもたくさんいます。

私には2歳の甥っ子がいますが、甥っ子と同じくらいの年の子や、もっと小さい子が家族で路上で寝てるのを見るとすごく胸が苦しくなります。

だけど私には何もできない。それが現実という両方がもどかしい。

フィリピンに来てから子供を見る度に色んな事を思ってしまいます。

子供たちが笑って囲んでくれているけど、カットしながらハサミに気をつけたり、やっぱり荷物を盗られないかどこか気になっていました。

カワイイと思う反面、警戒してごめんね。と。

そんな事を思いながら、大輔さんのカットを終えると、見ていたお姉さんが「私も切って!!」と。

少し緊張気味だったお姉さん。

カットの途中話していると、実は人に切ってもらうのが人生で初めてだということが分かりました。

今までずっと自分で切っていたらしく、緊張する反面すごく喜んでくれていました。

カット中はお互いの結婚の話を。。。

「切り終わるとFacebookのアカウントを交換しよう!」と。

「またセブに来たら切ってほしい」

と言ってくれました。こんなにも嬉しい言葉があるのかと込み上げるものをグッと我慢していると、一人の女の子が私の所に。

彼女の名はジェイン。

「あの男の子を切ってほしいの」と。

待ち合わせの時間があったのと、日が暮れて暗くなってしまうとカットできない為、

あと1人だけだよ、と言い少年の髪を切ることに。

時刻は、19時前。

少年のカット開始。

すごく大人しい子で、きっと自分で言い出せなくてジェインが私に言ってきたんだなとすぐ気付きました。

周りの子供たちがいろんな事を話しかけてきます。私よりも上手な英語で、日本の事に興味津々です。

その傍ら大輔さんはまだ飲み続けながら写真を撮ってくれたり、暗くなってきたのを携帯のライトで照らしてくれたりしています。笑

おじさん達も飽きずにずっと飲みながら見てくれています。

そして再び私にも。笑

一体何杯飲ませてくれたんだろう。

少なくとも4杯以上カット中に振る舞ってくれました。

8歳の少年のカット。終わると少し恥ずかしそうに笑いながら、迎えに来たお母さんと帰っていきました。

すごい濃い1時間を過ごしたなー。

気付けば大輔さん、まゆみさんは酔っぱらいになっていました。

帰る準備をしていると、ジェインが再び私の所に。

「Are you going home?」

帰っちゃうの?と。

ジェインも切ってほしかったのかなと思い彼女に尋ねると、ジェインは髪を伸ばしてるから切りたいわけではないとのこと。

どうしたのかな?と思い聞いてみると、

「Just I miss you.」

Just I miss you. ただ、寂しい。

彼女の言ったこの一言に色んな思いが込み上げ、涙が止まらなくなってしまいました。

出会ってたった1時間ほどの私にそんな言葉を言ってくれた彼女の純粋な気持ちがただ、嬉しかった。

そして「Why are you crying?」なんで泣いてるの?と言われてハッとなり、だめだと思い笑顔でまた来るね。と伝えると、「Next saturday??」と嬉しそうに言うジェイン。

きっと日本人が来ることもないこの裏路地で、毎日遊ぶ彼女達にとっては見たことない私達が珍しかったのか、何か楽しいと思ってくれたんだろうか。彼女達の記憶にぼんやりとでも残れば良いなと思った。

純粋で、素直で、大事なことをストレートに言える。やっぱり子供のパワーはすごい。

帰る支度をしてる間もずっと話かけてくるジェイン。いつか日本に行きたいと言ってくれた。涙が止まらないまま、裏路地を後にすると追いかけてきてくれてさらに号泣。

恥ずかしかったけど、何かに感動できる大人で良かったと思った。

またこの裏路地に来たい。次は旦那を連れて来たい。

できれば来週の土曜日に来たかったな。

この日過ごした時間は、私にとっても、大輔さん、まゆみさんにとっても、すごく楽しくて記憶に残る1日になった。

その時間が3人の想い出になった事も嬉しかった。

世界一周した旦那は、二人で旅するようになってからも、今までに行った国に行くのをいつも楽しみにしている。

私にとっては初めての国がほとんど。39カ国も行って、もっと違う国に行きたいと思わないのかなと考えてしまうときがあったけど、なんとなく解った。

まだ2カ国目だけど私も、タイにもフィリピンにもまた行きたいと思う。行ってまた会いたい人がいる。

これからもきっとそういう人に出会っていくんだろうな。

(ジェインは私の前の女の子)

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