大食いまつ毛デザイナー ナオミ・キャンベルのブログ

旅に出ると人生が変わる。30代を目前にしてやっと気付いたタイでの出会い。

2017.7.23

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タイ滞在最終日。眠い。

昨日涙が出る程胸が熱くなる出来事があった。一晩寝てしまう前にその気持ちをブログに残したくて4時頃まで起きていた。

そんな昨日の出来事。

一昨日深夜3時前まで飲み歩いていた為翌日起床したのはなんと午前11時過ぎ。

二人共がこんな時間まで起きないのは久しぶりだった。じゅんくんはもちろん二日酔。

ご飯を食べたりブログを書いたりして向かったのはワットポー。

実は前日にお寺の中の動画を撮るためにワットポーに行ったとき、路上でしおりを書いているカップルに出会った。彼等が14時半以降はこの周辺の路上で何かしてもいいという事を教えてくれて、カットできる場所を探していた私達はまた同じ場所に向かう事にした。

到着したのは夕方17時すぎ。

近くのおばさんにイスを借りて昨日と同じ場所で誰か声をかけて来るか二人で待っていた。もちろん2週間大切に持ってた移動した段ボールも一緒。

(中国人のお姉さんが中国語を書いてくれた)

昨日とは違いとても人通りが少なく、夕方になっても日差しで熱いせいかなかなか人が立ち止まらない。

今日終わったら焼肉行こうと約束してたけど、何かこのままじゃ1日何もせず散歩しただけだなーとか二人共思いながら色々話をした。

1時間くらい経った頃、トイレ行きたいなーと思って近所の売店に借りに行くことにした。タイ語も書いてあるし、せっかくなので看板も持って行った。

もう18時頃になり外では飲みだすおじさん達。いーなーと思っておじさん達に話しかけてみた。

ウイスキー一緒に飲むか?と言ってくれたおじさん達の一人が段ボールを見て「切って!」と言ってくれ、ノリのいいおじさんをカットする事に。

トゥクトゥクに見守られカット。

カットしながら話をしてると、おじさんはトゥクトゥクのドライバーだった。知ってる日本語を話してくれたり、旅の事を色々質問してくれた。途中他のドライバーが「ベッカムにして!」とかふざけて言いに来て、笑ってるうちにカットが終わった。

そしておじさんが「トゥクトゥクで宿まで送ってくれる」と言ってくれた。

「えーーラッキーじゃん!」というじゅんくんに対し、私はこの時おじさんの事を疑ってしまった。

「タダなわけないでしょ」

タイではトゥクトゥクのドライバーがたくさんいて、観光客を見かけると結構しつこく声をかけてくるし、ボッタくり価格を平気で言ってくる。そのイメージが強かった為、このおじさんもそうなのかなと思ってしまった。「まぁでもトゥクトゥクまだ乗ってないし、お金払うとしてもこのおじさんならいいや」と思って宿まで送ってもらうことにした。

「夕方は道路が混むから帰る時間には良くないよ」なんていいながら、私達を送ったら家に帰るとおじさんは言っていた。

トゥクトゥクの中でタイの事を色々とおじさんと3人で話した。その時にじゅんくんが「チャンビアーが好きなんだよ〜」なんて言うと何故かおじさんが突然「ビールおごってあげるよ!」と言い出した。

しかも私にも飲めるか?と聞いてくれて、混む道路を抜け、細い裏道を通りわざわざセブンイレブンに寄ってくれた。

なぜなのか分からないけどおじさんは私達におごるならハッピー!!と言ってくれた。

僅か15分程トゥクトゥクに揺られ、あっという間に宿の近くに到着。

なんだか少しおじさんと別れるのが寂しかった。できれば戻ってウイスキーを一緒に飲みたかった。

記念に「一緒に写真を撮ろう!」と言うと、

「トゥクトゥクの運転席に乗っていいよ!」と言ってくれた。

街でたくさんトゥクトゥクから降りる人を見たけど、運転席に座って写真を撮らせてもらってる人は見なかった。

おじさん大事な商売道具に座らせてくれた…。

最後まで笑顔で、ずっと手を振ってくれた。

おじさんと別れて宿に向かい歩いてると、胸が熱くなり泣きそうだった。

色んな思いがあった。

トゥクトゥク代を請求するどころか、ビールまでご馳走してくれたおじさん。混んでる時間帯にも関わらず宿まで送ってくれた。

何故私はおじさんの好意を疑い、素直に信じれなかったんだろう。誰かの温かい気持ちに嬉しくなることはある。でも初めて会って、国も違えば、英語で少し会話をしただけの私達にこんなに優しくしてくれたことが単純に嬉しかった。

そして、カットという何か自分にできる事があって良かったと思った。

実は路上カットに対して前からすっきりしてない気持ちがあった。もちろんしてる人を否定するわけじゃないし、ディスってるわけでもない。

じゅんくんに初めて出会った時に路上カットをしてる人がいるという事を知った。その後一人旅でウユニ塩湖に行った時に同じようにカットしてる美容師さんがいた。

「なんか流行りなのかな?」と思ってしまった。絶景でカットしてる写真を撮るみたいなのが美容師の間で流行りなのかなと。ゴミとかどうするんだろーとか思いながら、なんとなく写真を撮る目的でそれをしてるなら私はしたくないなーと思う気持ちがあった。

でもその考えがガラッと変わった。まずしたこと無い私が何か思う事でもなかった。

路上でカットできるからこのおじさんと話す事ができて、こんな経験ができた。そこにキレイな景色があってもそこらへんの道でもなんでもいい。タイという場所で思い出に残る時間を過ごせた。人の優しさに気付く事が出来た。

もちろん今までそんな風に思ってた事を正直にじゅんくんに話したのは昨日が初めてだった。
「しおりを作るでも、ギターを弾くでも、髪を切るでも何でも一緒。人と出会うための手段がカットだったってだけ。」そう言ったじゅんくんに対しても思う事が変わった。

だからこの人路上で髪切り続けるんだ…。

旦那がやってきた事と同じような経験をして、やっと少し理解できた気がした。

今回旅に出るまでにお互いが一人で旅してきた事を遡って一緒には経験できない。でもこれから出会う人は同じように想い出に残ってまたその土地に戻った時に会いたい人になるだろう。これからも色んな人に出会って、知らない町に行って、色んな経験をして。今二人で旅してる事が思い出になるときは、思い出話がたくさんあるといいな。

すごく上手じゃなくても、英語が話せてよかった。そう思う機会も何度もあった。もっと勉強しよう。

旅に出ると人生が変わるとか、世界観が変わるとかよくいう。19歳のときに初めて行った海外一人旅。確かに目にする物は違って衝撃だった。あの時から10年経った今感覚は鈍り、大袈裟なとか思ってしまうようになった。そんな私が自分に足りてないものに出会った気がした。また新しい気持ちで海外に行ける。やっぱり何かは変わる。

色々な事に気付かせてくれた3人目のおじさん。

中川家の礼二に似てたなぁ。

切ってって言ってくれてありがとう。ビールをあんなに貴重に飲んだのは初めてだったかもしれない。

次タイに来たときもこのおじさんに、

また会いたいな。

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